スペシャライズドの40km走って5分削減の怪

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スペシャライズドが新しいVENGE ViAS(&エアロキット)で言っている40kmを走ったら5分削減ですが、余り聞いた事のない表現で少し難解です。5分削減の怪というか解をちょっと説明してみたいと思います。

「時速何キロで走ったら5分削減できるの?」と思っている人も多いと思いますが、彼ら曰く、時速Xで、Yワット削減出来るの表記はライダーのレベルによって当てはまらなければ余り参考にならないとの事で、新しい表現の仕方を考えたみたいです。

実際自分にしても時速40km/hで1時間走って5分削減。と言われても、そのペースで走れないから意味ないじゃん。むしろ時速32km/hで走ったときの数字が知りたいとなる訳で、今回の「40km走って5分削減。」は実は表現の仕方としてはユーザーフレンドリーであります。
 
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例えば、時速25kmで40km走ろうとすると100分が必要。時速50kmで40km走ろうとすると、約50分が必要。

エアロによって得られる効果は当然時速が上がれば上がる程に効果が高くなるので、例えば時速25kmの時は1Wしか効果が得られないけれど、時速50kmでは20Wの効果が得られるとします。
 
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とすると、ワットベースで見てしまうと時速25kmの時は1Wじゃ全然効果ないじゃん。という話になりがちなのですが、実際は時速25km/hの時の1W削減によって4kmの長さを走った時に得られるタイムは、時速25kmを得るために必要な総出力が時速50kmの時に比べて遥かに小さいため、1Wでもそこそこのタイムが得られます。これを40km分積算するとトータルでは時速25kmの時の方が時速50kmの時よりもタイムが稼げるという仕組み。

ライダーのレベルを問わずエアロによる効果が得られる事の説明として、時速ベースでの削減Wを表現するよりも、一定の距離を走った時の削減タイムを表現した方が数値として解りやすいので今回の表記を採用したと言います。
 
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「40km走ると5分削減」は、時速25kmでも、時速30kmでも、時速50kmでも殆ど同じぐらいのタイムになるだけでなく、アベレージが遅い程に削減出来るタイムが大きくなるようです。

つまり、時速20kmで120分走った時に5分。時速25kmで100分走った時も5分。時速40kmで60分走った時も5分。誰でも速くなれるとスペシャライズドは言いたい訳です。もちろん速度によって5分だったり6分だったりするので、そこは下の方の数値に揃えているとの事。

ちなみに、スペシャライズドで空力エンジニアリングを担当しているクリス・ユーはスタンフォード大学の工学博士(低速流体力学)、その上司のマーク・コートはマサチューセッツ工科大学出身。バリバリの理系ならではの説明方法ですが、言っている事の仕組みが解ると確かに理に適っています。
 
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